美しい芝生を作るための必須項目であり、もっとも重要な役割とも言える芝刈り。
正しい知識を持った上で芝刈りをしないと、芝生に致命的なダメージを与えてしまったり、景観を損ねてしまう可能性もあります。
芝刈りの時期、おすすめの刈り高、芝刈り頻度、手段などなどわかりやすくに説明するよ!
この記事を見るだけで芝刈り全般に関する主な知識が得られますので、是非参考にしてください。
【芝刈りの時期】 4月〜11月上旬頃まで行う
芝生は3月末〜4月にかけて春の芽吹きが始まり、緑の葉が徐々に増えてきます。
この緑の葉が伸びてくる4月頃にシーズン初回となる芝刈りができます。
逆に秋から冬にかけて気温が下がってくると芝生も徐々に成長を鈍化させ、11月にもなると完全に成長を止めてしまいます。
成長が止まる11月に最後の芝刈りを行うことを刈り納めと言います。
芝刈りをすることで芝は綺麗になる
芝生は刈り込むことで分枝が促進(横に分岐していく)され密度が濃くなります。
一般的に芝生は密になればなるほど絨毯のようにきめ細やかな美しい芝生になりますので、どんどん芝刈りを行い芝生の密度を上げていきましょう。
おすすめの芝生の刈り高は30mm
おすすめの長さは30mmです。
一般的には20~30mmで管理をする方が多いと思います。
刈り高20mm以下で設定をする場合、葉の長さが短くなる分緑が全体的に薄く感じられたり、芝刈りの頻度が極端に多くなる為管理が大変です。
細やかな管理を行うことができれば、ゴルフ場のような美しい芝生を手に入れることができます。
逆に40mmを超えた長さで管理をすると葉が伸びすぎて風でなびくくらいになり、(個人の好みはありますが)ちょっと生い茂りすぎな印象になってしまいます。
さらに葉が長いとサビ病などの病気の可能性もでてきますのであまりお勧めはできません。
芝生の景観や芝刈り頻度のバランスを考えると、20〜30mmでの刈り高設定がおすすめです。
刈り高と芝刈り頻度の関係性
刈り高を決める際、注意が必要なことがあります。
それは「刈り高によって芝刈りの頻度が変わる」ことです。
刈り高が短ければ芝刈りの頻度は上がり、長ければ頻度が下がります。
地域、芝生の種類、施肥の有無など、環境によって芝生の成長の仕方も違うので一概には言えませんが、参考までに我が家での刈り高別の芝刈りの頻度は以下のようになっています。
芝生の種類:高麗芝(日本芝)
地域 :北陸地方
施肥 :有り(3ヶ月に1回)
刈り高10mm → 7日に1回芝刈り
刈り高20mm → 10〜14日に1回芝刈り
刈り高30mm → 14〜21日に1回芝刈り
芝の長さで芝刈りの頻度を変えないと軸狩りの危険がある
芝刈りの頻度を刈り高によって変えなくてはいけない理由は軸刈りを防ぐためです。
芝生には成長点というものがあり、この成長点は定期的に芝刈りをしないと伸びてきます。
成長点は芝生の茎(茶色い部分)にあり、茎の部分まで刈ってしまうと葉がなくなってしまい枯れたような見た目になってしまいます。(軸刈りといいます)
芝生には刈り高が低ければ低いほど成長点が伸びやすいという習性がある為、刈り高設定によって芝刈りの頻度を変える必要があるのです。
守るべき3分の1ルールとは?
芝刈りで刈り高を設定する際、前述した軸刈りを防ぐため、
「地面からの長さの3分の1までしか芝を刈ってはいけない」というルールがあります。
具体的に言うと、地面に物差しを置き、葉の頂点までが大体30mmであれば刈り高は20mm(3分の1の10mmを刈る)というルールです。
長さ40mmであれば刈り高27mm(3分の1の13mmを刈る)になります。
この場合、芝刈り機で27mmの刈り高設定はないと思いますので、30mmや40mm等に合わせて刈ると良いです。
芝刈りの手段と使用する道具
芝刈り機で芝刈り
基本的に芝生の大部分は芝刈り機で刈ります。
芝刈り機を使用することで、均等な高さで広い範囲をスピーディに刈ることができます。
電動や手動の芝刈り機がありますが、私は手動の芝刈り機を使用しています。
手動の方が刈った時の達成感を味わえますので(笑)
また、電動の場合どうしてもコードが邪魔に感じてしまう為現在は手動をメインに使用しています。
芝生用バリカン・ハサミで芝刈り
芝刈り機の構造上、芝生のキワや木の根元、細い箇所を刈ることはできません。
そういった箇所は芝生用バリカンやハサミなどで刈っていく必要があります。
キワ刈りをきちんと行っておけば芝生の景観レベルもぐっと上がります。
芝刈りの際意識すること
軸刈りに気をつける
多少軸刈りしてしまうことは仕方がないと思いますが、全体的に軸刈りになるような極端な低刈りは芝生を枯らす原因となりますので避けてください。
上述した3分の1ルールをしっかりと守って芝刈りを行いましょう。
ちなみに、冬枯れした芝を春の更新作業で低く刈ることは全く問題ありません。
軸刈りは芝生が緑の時のみ気をつけてください。
雨の日と朝露が出ている日は避ける
芝が濡れた状態では、芝が寝てしまったり、上手く刃が通らなかったりで綺麗に芝刈りを行うことができません。
また、芝刈り機の刃が濡れることで錆びる恐れもあり、“いい事なし”です。
カラッと晴れ、芝生が乾いた状態での芝刈りが1番綺麗に刈れます。
方向を変えて刈ってみる
芝刈り機を一度走らせただけだと芝生の刈り残しがあったり、綺麗に刈れないことがよくあります。
対策として縦に刈った後は横、または斜めに刈る等いろいろな方向から刈ることで刈り残しは解消され綺麗に芝刈りができます。
超絶手抜き管理における芝刈り方法
手抜きで綺麗に刈りそろえられた芝生管理ができるおすすめの長さは30mmです。
これ以上の長さにしてしまうとサビ病などの病害が起こりやすくなるリスクもあります。
刈り高30mmでの管理であれば芝刈りも3週間に1度で問題はありません。
ただし、芝生は刈りこむ回数が多い方が芝生が密になり美しい見た目になりますので、時間に余裕があるのならば刈り高20mm等短めの長さで管理をし、芝刈りの頻度を上げることをおすすめします。
楽しんでやる事が1番重要です
芝刈りの時期や刈り高と頻度の関係などについて紹介をしてきましたが、1番重要なのは
芝刈りを楽しむこと
です。
芝刈りは芝生のお手入れの中で重要な項目であり、やればやるほどダイレクトに結果を出してくれる“おもしろい・楽しい”作業です。
また、芝刈り機を走らせ芝を刈る感触を楽しんだり、芝刈り機が通った後の綺麗なラインを眺めたり、段々とクセになってくると思います。
とにかく、何回も芝刈りをして楽しさを見つけていくことをおすすめします。
どうしても、芝刈りが重労働でめんどくさい、やる気が出ないという方はこちらの記事もご覧ください。
以上、この記事が少しでも参考になったりお役に立てれば嬉しいです。
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